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『教え込む』ではなく『見せる』しつけは、大いにしてください

社会性は、「いい悪い」の価値判断基準が出来てはじめて芽生えるもの。

イヤダメ星人の時期は、無理強いや完全否定は効果がありません。

『して見せること』、『待つこと』、『譲らないこと』を原則にしましょう。

「しつけはいつから?」というのは、子育て中の誰もが考えることでしょう。しつけとは躾と書き、『身を美しくする』という意味です。「ああしなさい」「これはダメ」などと言って、子どもを型や枠にはめてしまうこととは違います。

3歳の終わりまでに子育ての底である『知情意』が出来上がってはじめて、それをベースにいわゆる『しつけ』の時期に入ります。ですから、それより前に「いい子に育てよう!」「ちゃんとしつけをしよう!」なんて意気込んでみても意味はありません。この時期に必要なのは『して見せる』しつけです。子どもに「○○しなさい」と教え込むのではなく、親がして見せることがポイントです。

例えば、あいさつです。時々、診察室で子どもにシールをあげたりすると、「何て言うんだっけ?」とか「ありがとうって言いなさい、『ありがとう』」と言いながら、手で頭を下げさせるお母さんがいます。せっかく言えたとしても、「声が小さいよ」「ちゃんと目を見て言いなさい」などと、どんどん要求が追加されていくこともよくあります。きっと子どもは「そこまでして、もらいたくないや」って思うことでしょうね。

あいさつは自然に出るものじゃないと言葉の意味を成しませんが、社会性が出てこないうちは、自発的には言わないものです。たとえ言えなくても、お母さんが「ありがとうございます」って言っていればいいことですし、小さい声でも自分から言えたら「えらいねー、ちゃんと言えたね」と、たくさん褒めることが大切です。

親自身がしないで子どもを育てていながら、子どもに「人に会ったらあいさつしなさい」って言っても無理な話ですよね。普段から親が自然に『して見せて』いれば、子どもにはそれが当たり前のことに映ります。そして、社会性が出てくる4歳前頃には、促されなくても言うようになっていくのです。
(『だいじょうぶ!子どもは育つ』より)

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