初めての出産で、陣痛ってどんな痛さだろう?何から始まるだろう?と、日々不安で、ネットで調べる毎日でした。予定日から2日過ぎた夜中から、陣痛が始まり、時計とにらめっこ。朝8時には5分間隔になったので病院へ。12時間の陣痛との戦いの末、夜8時に、元気で大きな男の子を無事出産することができました。この12時間の間、院長先生、スタッフのみなさん、主人に母と、いろいろな人に助けてもらい、感謝しかありません。我が子と対面し、〝今さっきまでお腹にいたんだ″〝私の子どもなんだ″と不思議な気持ちでした。
そんな気持ちも、その夜から始まる子育てを通してだんだんと実感につながりました。妊娠中から不安に思っていた「ちゃんと母乳が出るようになるのかな?」という気持ちは、的中してしまいました。ギューっとつまんでジワーっとしか出ない母乳。切れてしまって授乳の時に痛い乳首。シールドを付けると嫌がって泣いて飲もうとしない我が子。正直、心が折れてしまい、母乳育児をあきらめた方が、すっきりするかなとも思っていました。でも、スタッフのみなさんは、マッサージをしたり、湿布を貼ってくださったり、励ましてくれたりと、優しく、かかわってくれていました。「みんななったことあるよ」「私もそうだったよ」「出るようになるから大丈夫」と、私の心に寄り添ってくださいました。
実は私は、保育の仕事をしていて、よく保護者に、「今日できたから、明日からずっとできるわけではないよ。一進一退、気長に見ていこう」と声を掛けていました。しかし、いざ自分のこととなると、目の前のことしか見えていなくて、それだけを見てこの先のことを全て終わらせてしまおうとしていました。
『いつかはできるようになる。焦らない。気長に待とう』を心に、自分のことも、子どものことも見ていけるようになりたいな!と思います。あせっても、不安に思っても、すぐにできるようにはならない。そんな気持ちになるより、子どもとの時間を楽しんだ方がお得!!
そう考えていこうと決めた入院生活でした。
ご出産日 2018年7月14日
ペンネーム 初心者の母