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歴史がつながった日

2020年2月11日、建国記念日の朝、長男.倖丞(こうすけ)を授かりました。未明に産気づいた妻が分娩室に入っている間、昔のテレビドラマのワンシーンであるような、ウロウロ、ソワソワして待ちながら、様々なことを考えました。
妻と知り合った頃のこと、入籍した日の夕食、新居への引っ越し準備の段ボールの山、サン・クリニックに通う街並みと、いつも笑顔で暖かく接して下さった萬先生、山縣医院長、看護師さん助産師さんたちのこと。いろいろな人に支えられて、長男は産まれてくるのだなあと、改めて感謝の気持ちが湧いてきました。
大正生まれの私の祖父は、戦争を経験した世代。そんな祖父に、当時の話を聞くと、「実体験としての歴史」を私に語ってくれていました。その祖父は、祖父の曾祖父から、子どもの頃に「ゴイッシン」について聞いて育ったとか。ゴイッシン。これね、明治維新(1867年)のことなんです。祖父も曾祖父から、実体験として、(今の私達からしたら)教科書に載るレベルの昔の話を聞いて育った訳です。そう考えると、私達を構成する要素であり、カケラであり、DNAなんてのは、どの時代にも、どこかの街で生きていた人から受け継いだ、生命のリレーなんですよね。息子は、産まれる前の時代を知らないと思います。私の生まれた昭和のこと、VHSのビデオテープや、千代の富士、妻の生まれた平成のミニディスクや安室奈美恵のことなど。ですが逆に、息子は私と妻の知らない時代であり、未来を生きて、生命のリレーを次世代へつないでいくんですよね。妻の傍らで眠り、私の指を握る息子の姿に、生命のリレーがつながる奇跡と感動を覚えています。生まれてきてくれてありがとう。

ご出産日  2020年2月11日
ペンネーム  昭和のパパと平成のママ

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