Baby Friendly Hospital
あかちゃんにやさしい病院(BFH認定施設)
サン・クリニックはBaby Friendly Hospital(BFH)認定施設です。
WHOとUNICEFは、あかちゃんの命を守る母乳育児を推進し、
また、さらには妊娠・出産・育児の過程を通した「こころ」と「からだ」の健康の支援を実践している施設を
Baby-Friendly Hospital(BFH)として認定する国際的運動、Baby-Friendly Hospital Initiative(BFHI)をすすめています。
認定された医療機関では、全てのスタッフが「母乳育児成功のための10カ条」を守り、母乳育児の支援に取り組み続けています。
今までに、世界各国で15,000以上に及ぶ施設が認定され、日本国内では68施設が認定されています。
岡山県内には岡山医療センターと、2004年に認定されたサン・クリニックがあります。(2021年6月現在)

1.母乳育児の方針をすべての医療に関わっている人に、常に知らせること
2.全ての医療従事者に母乳育児をするために必要な知識と技術を教えること
3.妊娠した女性全てに母乳育児の利点とその方法に関する情報を提供すること
4.分娩後30分以内に母乳を飲ませられるように援助すること
5.母親に母乳育児の方法を教え、もしあかちゃんから離れることがあっても母乳の分泌を維持する方法を教えること
6.医学的に必要がないのに母乳以外の水分、糖水、人工栄養を与えないこと
7.母親とあかちゃんが24時間、一緒にいられるように母児同室にすること
8.あかちゃんが欲しがるときに欲しがるまま授乳を勧めること
9.母乳を飲んでいるあかちゃんにゴムの乳首やおしゃぶりを与えないこと
10.母乳育児のための支援グループ作りを援助し、退院する母に紹介をする
WHOとUNICEFによる世界152カ国以上での母乳育児の保護・促進・支援活動により、
あかちゃんが生後6ヶ月間母乳育児を受ける割合が世界中で急激に上昇するという成果を収めました。
WHO・UNICEFは母乳育児の長所を下記のように述べています。
幼児の健康:母乳育児は、幼児の感染症、糖尿病、喘息、心臓病および肥満などの広範囲の病気
ならびに幼児死亡(突然の乳児死亡症候群)からこどもを保護します。
母親の健康:母乳育児を行うことで、お母さんは、乳がんや卵巣がん、心臓病、糖尿病などへのリスクが低減します。
母子の絆:母乳育児は母親とあかちゃんの絆を深めます。また、お母さんとあかちゃんの両者が良い精神状態となります。
世界的な利益:高所得国と低所得国の両方で良いところが見られます。2016年のThe Lancetに掲載された研究によれば、
世界中の母乳育児率が世界基準に達すれば、5歳未満のこどもの年間死亡率は823,000人減少し、
母親の乳がんによる死亡は20,000人減少すると推測されています。


